<ベトナム自動車市場の特徴>
(1)需要ベースではなく政策ベースの市場となってる。特に2013年以降は増加ペースが早い。その動きは政府の税制によって市場が上下する。
(2)商用車比率が比較的高い市場でおおよそ、乗用車:商用車=6:4ほどの割合になっている。商用車におけるピックアップの割合は他のアセアン諸国に比較して低く、SUV、MPVの割合が高い。
(3)日本メーカー以外の割合が高めで、他アセアン諸国に比べると、日本メーカー比率が約60%となっている。トヨタがトップである。一方で、米国メーカー(フォード、GM)や韓国メーカーが比較的シェアを維持している市場である。
(4)自動車の大衆化はまだで高所得者中心市場だ。新車販売価格もまだ高く、一人当たりGDPも3000ドルを超えていない市場であり、A,BセグだけでなくCセグのトヨタカローラやDセグのカムリも車名別販売台数の10位までにランクインされており、大衆化が進んでいないことがうかがえる。売れ筋のセグメントも広い。ちなみにベトナム消費者が新車を購入するときのポイントの1位は安全性、2位が車両価格、3位が耐久性。