損保ジャパン日本興亜、モーター代理店の海外進出を支援 個別相談など
2017/12/02 日刊自動車新聞 4ページ
損害保険ジャパン日本興亜はモーター代理店の海外進出を支援する。東南アジア諸国連合(ASEAN)地域への進出をサポートしているアセアンプラスコンサルティング(川崎大輔代表、埼玉県新座市)と連携し、モーター代理店からの個別相談を受け付けるほか、海外進出に関する情報を提供するセミナーを開催する。
海外進出するには「現地にネットワークがない」「商習慣がわからない」など障壁が少なくない。国内での人材不足と国際貢献に寄与する外国人技能実習制度の活用も視野に入れながら、モーター代理店の海外進出に向けた取り組みを総合的にバックアップする。
モーター代理店の海外進出支援に乗り出すのは、「将来の事業拡大を海外で実現したいと希望する代理店が増えている」(同社)ためだ。また「保有台数が人口比で2分の1になると市場は伸びない」(川崎代表)ことも背景に、整備工場や中古車事業者のASEAN進出にノウハウを持つアセアンプラスコンサルティングと提携。海外進出に関心を寄せるモーター代理店を対象に支援策を展開することにした。
当面は個別相談とセミナーを開催する。個別相談では川崎代表がモーター代理店を訪問。ASEAN進出に向けた課題の洗い出しや具体策などを検討、提案する。
海外進出セミナーは「具体的には考えていないが関心をもっている代理店を対象にする」(同社)計画。来年1月25日の開催を予定しており、海外進出の意義やASEANの状況、実際の進出事例も含めて紹介する。
モーター代理店の海外進出を巡っては、「現地国に対する経営者の意識が重要になる」(川崎代表)ことも事実。ネットワークや商習慣だけでなく、文化、国民性を含め理解することが重要になるからだ。そのため、実際に海外進出する前の基盤づくりとして外国人技能実習制度の活用も提案していく。