【日刊自動車新聞】本日掲載/株式会社カービジネス研究所
愛車広場カーリンク、新車に残価設定クレジット 代替促進で中古車タマ確保
カービジネス研究所(堀越勝格社長、東京都千代田区)は、3月に車販・買い取りチェーン「愛車広場カーリンク」で、残価設定型クレジットを活用した新車の取り扱いに乗り出す。月々の支払額を抑えることができる残価設定クレジットで代替サイクルの前倒しを促進するとともに、支払い期間終了後の車両回収で再販用の中年式中古車のタマを確保する。中古車市場でタマ不足が深刻化している中、将来的に中古車のタマを確保できる体制を整え、競争力を強化する。
カーリンクは、加盟店が持つ管理顧客の代替促進に注力している。今後の販売台数の拡大には代替サイクルの短縮が欠かせないと見ており、残価設定クレジットの導入を検討してきた。自動車メーカー系列のディーラーが積極的に展開していることから新車購入時の残価設定クレジットの利用者は増えていることもあって、同社でも導入に踏み切る。
商品名「新車まるのりくん(仮称)」として展開する。支払い期間は3年と5年を設定する。クレジット期間終了後の車両は回収して中古車として再販する。
新車の残価設定クレジットの取り扱い開始に合わせて、見積りシステムを開発した。同一モデルで同じ年数使用しても車体色の違いなどで数年後の買取価格は大きく異なるケースがある。数年先の買取価格の相場を予測し、これに基づいた残価比率を算出できるようにした。残価比率の高い車両の販売へと誘導することで、数年後の代替需要を創出しやすくする。また、カテゴリー別の売れ筋車両に限定しオプション品などを含めたパッケージを用意する。加盟店向けには専門の研修を通じて販売を強化する方針だ。