【日刊自動車新聞】本日掲載/アセアンプラスコンサルティング代表 川崎大輔
川崎大輔の記事が、本日日刊自動車新聞に掲載されました。
『アセアン X アフターマーケット』を軸に、コンサルティングを行っています。
連載「新時代を生きる 川崎大輔のASEAN流通」(10)タイのメンテナンス市場、3大プレーヤー
現地でのヒアリングによれば、(1)モダントレーンが30%、(2)トラディッショナルが50%、(3)ディーラーが20%ほどの割合でメンテナンス3大プレーヤーが利用されている。
モダントレーンと呼ばれる専門メンテナンス会社はネットワーク化されており、同じブランドで全国展開している。複数のモダントレーンブランドが存在し、一番大きなシェアを持つのがブランド名「B―Quik」を展開するB―Quik社だ。タイ国内で100店舗以上を展開している。エンジン以外の軽整備サービスと、それに伴う部品の小売りを全国ネットワークで行っている。しっかりとした部品・パーツを使用してスタッフの教育にも力を入れ、信頼あるブランドの構築を目指している。タイヤの販売と交換が全体収益の半分以上で、それ以外のサービスは、オイル、バッテリー、ショックアブソーバー、ブレーキパッドなどだ。
二つ目のトラディッショナルは、小規模な家族経営で地元のパパママショップ的な整備・修理場だ。一般的な軽整備全般を行っている。純正部品ではないものを多く扱うため、修理・点検費などは安い。特に中古車を購入するような層はコスト重視で、部品交換なども新品ではなく安価な中古を使いたがる傾向が強い。常に一定の需要があり、重要なプレーヤーとして存在している。
三つ目のディーラーは新車ディーラーに併設されている一般的な整備工場を指す。エンジンも含めたすべてのサービスを高品質で提供することが可能だ。サービスに大きな信頼を寄せているユーザーは多い。しかしメーカー保証期間後は高価なサービスを継続して利用するユーザーが少ないのが現状だ。
タイのメンテナンス市場は自動車市場の拡大とともに大きな伸びが期待できる、有望なマーケットへと成長することは間違いない。
https://swbs.smrj.go.jp/myblog/20131/
<現在の連載>
◆自動車業界唯一の日刊新聞「日刊自動車新聞」『新時代を生きる川崎大輔のアセアン流通』連載開始
◆自動車業界における最大規模のウェブサイト 「レスポンス」『川崎大輔の流通大陸』連載中
◆整備業界のトップ月刊誌「整備戦略」『川崎大輔がみるアセアンアフターマーケット』連載中