【外国人の受入れ態勢づくりのポイント(4)】
日本商工会議所が出している「外国人材活用解説BOOK」に記載されている内容をご紹介いたします。
『孤独にさせない仕組みをつくる』
「職場の居心地が悪い」と感じさせないようにするには、外国人材を孤独にさせない仕組みをつくることが大切です。具体的には以下のような取り組みが有効です。全て実施するのが理想ですが、難しいようならとりあえず1つだけでも着手することをお勧めします。
❶同じ国籍から何人か採用する
外国人材は、同じ国籍から複数名採用するのが理想です。母国語で気兼ねなく話せる相手が1 人でもいれば、社内で孤独を感じる場面は少なくなるでしょう。
❷「重視されている」と感じさせる
孤独を感じさせないために、常に社内の誰かがケアしてあげるようにしましょう。上司が定期的に面接するのが理想ですが、それが難しければ頻繁に声をかけるだけでも構いません。「私は重視されている」と感じさせることが大切です。「メンター制度」を導入するのも一つの手です。先輩社員をメンターに任命し、外国人材の精神的なサポートをするのです。メンターは、可能であれば同じ国籍の先輩社員から選んでください。母国語を話せる気安さもあり、外国人材の孤独感が軽減するはずです。
❸仕事以外のコミュニケーションの機会をつくる
仕事以外のコミュニケーションの場に誘うのも効果的です。飲み会や社内サークル、イベント等の機会をつくり、どんどん外国人材を誘ってあげてください。外国人材は、日本人の若手よりもこうしたインフォーマルコミュニケーションの参加に前向きな人が多いです。母国であまり経験できないイベントであれば、むしろ率先して参加しようとするでしょう。