【外国人の受入れ態勢づくりのポイント(2)】
日本商工会議所が出している「外国人材活用解説BOOK」に記載されている内容をご紹介いたします。
『適切な人物を上司に選定する』
外国人材の受入れにあたり、適切な人物を上司に選定することはとても重要です。上司選びを間違えてしまうと、外国人材の活躍はおぼつかなくなります。部下である外国人材の能力を生かすも殺すも上司次第、といっても過言ではありません。では適切な人物の条件とは何か? 日本人上司を選定する際のポイントとしては、次の点が挙げられます。
▶異文化を理解しようとする人物かどうか
▶差別的な意識を持っていない人物かどうか
▶説明能力がある人物かどうか
まず、外国人材に理解のある人でなければなりません。異文化を理解しようとしない、あるいは外国人に差別的な意識を持っている人が上司では、コミュニケーションが円滑に進まず、業務に支障をきたすのは間違いありません。また、説明能力があるかどうかも重要なポイントです。日本人が取るコミュニケーションの中には、外国人材には伝わりにくい表現方法がたくさんあります。そのため、日本人と同じやり方だと意思が伝わらなかったり、誤解を招いたりするケースが起こり得ます。特に日本語能力が高くない外国人材の場合は、説明の仕方を日本人と変えなければならないのです。かたくなに今までのやり方を変えようとしない人が上司では、適切なマネジメントを行うことは難しいでしょう。