【川崎大輔のアセアン自動車ニュース】
中古車輸出が好調で成長産業と捉え、国が後押し。低迷が続く自動車業界の中で特に際立った成長をしている中古車輸出。1兆円規模の市場へ成長の可能性も現実的で、今度、海外への中古車輸出によって国内市場の中古車価格形成にも大きく影響するだろうと川崎自身は考える。
実際に訪問して現地を自らの目で見て、話を聞いてみると日本からの高品質な中古車の需要は底堅いと感じる。高品質な日本製に対しての強い憧れは、日本にいてデータを眺めているだけではわからないものだ。
新車市場の縮小が続き、自動車保有台数も将来減っていく可能性がある。そのような日本の自動車市場においては新車販売というフロービジネスからストックビジネスへのシフトが必要だ。具体的には自動車アフターマーケットを今まで以上に発展させていくことが求められてくる。中でも高成長続ける数少ないアフターマーケット市場として中古車輸出市場がある。
このようにたくさんの日本車が海外に出て行く中、現地に行った日本車の安全性をしっかりと保持して行くのが、日本に来て実際の整備の現場で働いて技術、知識を学んだ外国人整備士の役割となる。そういう意味で、外国人の整備士を日本で受け入れて行くことは今後非常に重要なことだと個人的に考えている。